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完熟堆肥は塩濃度の高い土壌に施用すると障害を軽減すると言われています。
アヅミンも同様に、施設栽培などでカリ・硝酸等が過剰になった生育の悪い土壌へ施用するとその障害を軽減することが知られています。これはアヅミンが作物の根の活力を向上させ、根量が増大することにより、養分・水分の吸収力が改善されるためと考えられています。なお、塩濃度が高く発根しない土壌ではアヅミンの効果は現れません。除塩等により、塩濃度を低下させた土壌への使用をお勧めいたします。
⇒「塩類濃度の高い土壌におけるアヅミンの施用効果」参照
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アヅミンの効果
根の活力が向上⇒根量が増大⇒養分・水分の吸収力が向上⇒生育阻害を軽減
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1.塩化アンモニアを多量に施用した事例
1/5000aポットへ土壌を充填し、塩安を窒素換算にて1~5g(50~250kg/10a)施用。
別途アヅミン5g(250kg/10a)を施用し、こまつなとホウレン草を播種。5週間栽培を行い、草丈を調査。
アヅミンの施用により塩類濃度障害が著しく軽減された。 -
2.硫酸カリウムを多量に施用した事例
塩類濃度を通常(EC 0.6)から高濃度(EC 2.0)になるように硫酸カリを施用した土壌を1/5000aのポットに充填。
別途、アヅミン120kg/10a施用し、レタスを栽培。アヅミンの施用により塩類濃度障害が軽減し、地上部、根量とも生育が改善された。
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3/11の震災で宮城県多賀城市の一部は2m程度の海水が被りました。下記写真の圃場も海水が浸水、ヘドロが堆積する被害を受けました。当初は栽培をあきらめていましたが、高畝にして水分を十分まき、除塩を行い、その後、ヘドロをすき込み、アヅミンを170kg/10aを施用しました。5/30にキュウリ、7/15にトマトを定植し、アヅミンを施用しない圃場と比較いたしました。
- 1.キュウリへの施用効果
アヅミン施用区は根量が多く、良好に生育した。収穫は普段と変わらない状態となりました。
- 2.トマトへの施用効果
アヅミン施用区のトマトは、生育が改善し、収穫が可能となりました。
- 2.トマトへの施用効果
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除塩により塩濃度は下がっていますが、除塩程度が不十分のため、残留した塩類により生育阻害が発生したと推定されます。
アヅミンは、残留した塩類による生育阻害を軽減し、生育が改善したと考えられます。
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コマツナにおける塩類軽減効果
場所:電気化学工業(株)青海工場期間:2011年9月14日播種~10月13日収穫(29日間)
人工海水を添加し塩濃度を調整した土壌を用いアヅミンの効果を調査。
アヅミンを施用することにより、海水による生育阻害が改善する傾向。なお、高濃度では枯死したため、アヅミンによる改善効果は確認できませんでした。