- -1 アヅミンとはどんな肥料ですか?
- アヅミンは肥料取締法の公定規格により、腐植酸苦土肥料に分類されています。
腐植酸苦土肥料は、「石炭または亜炭を硝酸で分解し、これに塩基性のマグネシウム含有物を加えたもの*」と定義されています。
一方、地力増進法では、土壌改良資材の腐植酸質資材に分類されます。腐植酸質資材は、「石炭または亜炭を硝酸で分解し、カルシウム化合物又はマグネシウム化合物で中和した土壌改良資材*」と定義されています(*いずれの定義も「ポケット肥料要覧」より引用)。
アヅミンはこうした2つの認定を受けた数少ない資材の一つです。
いずれの定義にも共通するのは「腐植酸」であり、つまり主成分として「腐植酸」を含むことが特長の肥料です。
肥料の三要素の保証はありませんが、この腐植酸が各種肥料成分の肥効増進に一役かっています。
- -2 アヅミンはどうやって作るのですか?
- 植物の遺体からなる亜炭を硝酸で腐植酸に酸化分解し、それに軽焼マグネシウムなどで中和反応をさせ造粒、乾燥させて製造しています。
工程は図-1のスキームに示す通りです。このスキームの中で一番重要なのは酸化分解の工程で、この工程においてアヅミンの特長となる腐植酸が作られます。
- -3 腐植酸とは?
- 腐植(humus)は広義では「土壌中に存在する有機物*」のことを指します。
土壌中の有機物は、動植物の遺体が微生物によって分解・生成されるために、その構造は物理的にも化学的にも非常に複雑です。
狭義には、「暗黒(褐)色の非晶質の分解途上または分解残留物*」を指します。(*「ポケット肥料要覧」より引用)
腐植酸とはこの狭義の腐植と考えてください。
肥料取締法では、「3.5%の塩酸に溶けないもののうち、1%の水酸化ナトリウム液に溶けるもの」と定義されています。
これに沿った公定法で分析した結果を含有量として表示しています。